2010年9月20日月曜日

水の刃で爆発物を切り裂く

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イラクやアフガニスタンでは、即席爆発装置(IED)と呼ばれる爆発物が米軍などの多国籍軍の脅威になってきた。兵器としては単純なものだが、爆発力は以前に紹介したようにあるので、テロ行為で扱われると脅威になる。

米サンディア国立研究所とTEAM Technologies社が共同で対IED用のウォーターガン"Stingray"を開発し、その動画が紹介されていた(POPSCI)。

プロパンガスのタンクを処理しているが、タンクは吹き飛んでいるものの、発火はしていないことに注目して見て欲しい。

Stingrayは、コーヒポットぐらいのサイズの水の入った透明な筐体に、爆発物を装填し起爆させ、その爆風で水を凹面の射出穴から刃のように射出する。水で切り裂くので、引火しづらいと言う事であろう。研究所では、近距離と長距離、どちらでも機能したそうだ。

この新型の水鉄砲は、サンディア国立研究所が開発し、ニューメキシコ州のアルバカーキを拠点とするTEAM Technologies社にライセンスされているが、海軍を退役した元SEALの隊員である爆発物の専門家が、開発に関わっているようだ。水の刃を視認するのは困難であるため、研究者はコンピューター・シミュレーションと高速フラッシュX線装置を用いて、設計を改良したそうだ。

研究所によると現役の中隊がニューメキシコまでテストに訪れたとのこと。また、この夏に、最初の3000基のStingrayが、アフガニスタンに送られている。

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